和歌山県釣連盟主催の連盟杯グレ釣りトーナメント大会決勝戦ならびに名人戦が今年も１１月２８日～２９日の両日、串本大島須江において開催された。
連盟杯グレ釣りトーナメント大会は６月に予選会を開催し勝ち抜いた１２名が準決勝大会に進出した。
２８日に開催された準決勝大会は３組４名ずつのリーグ戦３試合を戦った。当日は台風の影響でうねりがあり、浦見湾・橋杭・金山周辺を会場に開催し各組で勝ち抜いた３名が決勝戦に進出した。決勝戦に進出した３名は、五嶌一喜、桑原英高、島津栄規（いずれも紀州グレ研）。
２９日には決勝戦が開催され、会場は前日の準決勝で釣果のあがっていた金山で行った。しかし、前日とは違いコッパグレの中からやや良型をひろう戦いになり、着実に釣果を重ねた五嶌選手が決勝戦を制した。このあと会場を橋杭１番に移し名人戦を行った。
名人戦は４期名人を続けている妹尾名人（竿酔）が５期「永世名人」をかけての戦いとなった。釣り座はじゃんけんに勝った五嶌選手が海に向かって左側、負けた妹尾名人は右側の釣り座を取った。
じゃんけんに負けて本命ポイントに入った妹尾名人はやや緊張気味ではあったが強風の中軽い仕掛けで着実に釣果を重ね規定の１０匹を揃え型の入れ替えに入った。一方、五嶌選手は向かい風の影響で釣果があがらなかった。
ハーフタイムで釣り座を交代し本命ポイントに入った五嶌選手は良型グレを着実に釣り上げ１０匹をキープした。また、妹尾名人は釣り座交代と同時に仕掛けを交換。逆風の中でも遠投できる仕掛けに交換した。これが功を奏し、遠投狙いで良型を釣り上げ五嶌選手に５００グラム以上の差をつけ、見事５期連続で永世名人位を獲得した。
今大会は、強い逆風が吹く中ハーフタイムで仕掛けをすばやく交換し良型グレの追加に成功した妹尾名人の判断の的確さが光った大会となった。